優夢とフランの夜の...
「あ、おはようございますパチュリーさん。え、昨日・・・ですか?やっぱりばれちゃいましたか。
フランってば変な声ばっか出すもんだから―――そうなんです、あれで結構。
ええ。今回は俺からだったのですんなり入りました。前は強引でしたから・・・。
今回はスムーズにイけましたよ、当然ですよ、俺きっちり準備しておきましね。
俺のはフラン専用ですからね、ハマっちゃえば相性ばつぐんです。
フランが動けないようにがんじがらめにしてからじっくり責め立てました。
私にもやらせてってせがむんですけどフランを自由にすると自分が危ないのでとにかく慎重に。
俺が動くたびに悲鳴を上げるもんだからついつい夢中になってしまいました。
ところがですね入れてる途中フランが拘束破っちゃったんですよ。
あんな激しく・・・信じられませんでしたね。
安心しきっていた俺はそこから散々でした。フランが俺の弱いところを容赦なく突いてきて・・・
俺も何とかフランに負けまいと頑張ったんですけど、最後にはやっぱりやられちゃいまして。
そこで抵抗の意思を失って後は俺もうひたすらボロボロです。真っ白な―――
あ、小悪魔さん。すごい顔してどうしたんですか?」
「・・・ゆ、優夢さん、いったい妹様と何してたんですかっ?!」
「なにって、ああ小悪魔さんたちはやった事ないですよね・・・」
「そ、それはそうですよ・・・」
「そうですよねー、外の世界のカードゲームなんて」
「へ?かーどげーむ?」
「ええ、香霖堂に外の世界のカードが大量においてありまして、ソレを俺が買い取ってフランと対戦してたんですよ
フランってやられると大声出すんで夜中になかなかできないんですよね。子供らしくて可愛いけど。
この前はフランの先攻で、俺の調整の甘いデッキだったのに強引に言ったものだから返り討ちに遭いまして。
昨夜は俺からだったんで開幕コンボもすんなり入りました。
その後の流れも計算どおりスムーズにいけましたよ。運も味方しましたね。
俺のデッキは3日かけて準備したフラン専用ですからハマっちゃえば相性ばつぐんです。
予定通りロックもしっかり決まってフランの身動きは完全に封じることができました。
そこからは焦らずじっくり責めました。速攻デッキというのは総じて火力は低いんですよ。
俺が動きを見せるたびにフランが私にもゲームをさせて!ってせがむんですけどルールですから。
それにフランのデッキすごい火力のレアカード入ってるんですよ。
俺にはどうも効果がよく理解できなくて使いこなせないんですけど、前に一撃で瀕死に追い込まれまして・・・。
またあんなの出されたら今度こそ即死しそうだったんで慎重を期していきました。
ところがですね、肝心要のとどめコンボを入れてる途中でフランがロック破っちゃったんですよ。
こっちが勝てる!と思ったところで除去カード引くなんて、まったくいろいろ卑怯です。
そこからは油断しきっていた俺のデッキの弱点をビシバシと突かれましたね。
頑張って防戦したんですけど結局最後にレアカード出されて直撃ですよ。
なんかもう抵抗する気力がなくなってあとは野となれ山となれって感じで、真っ白に燃え尽きましたね。
―――すみません小悪魔さん。マニアックな用語が多すぎましたか?」
「パチュリーさまぁ、私が悪いんでしょうか・・・?」
「悪気は・・・ないと思うわ・・・ハァハァ」
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