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彼岸過ぎても

ふと外を見ると暑いどころか木枯らしが吹いていた。

暑いうちに仕事を立て続けに行うのは体に悪と言われて取った静養のつもりが、いつのまにやら冬だったらしい。

そうこうしているうちに年が明け。元日ということで三ヶ日の後に仕事を始めようと思い炬燵の中でみかんを食べるが、一年の計も立てずにいたためにじりじりと外が暑くなり寒くなってまた暑くなる。

これが三寒四温かと思っていると背中の義務が何やら数倍に膨れ上がっていることに気がつく。どうするべきかと悩む姿を杖の上から眺める蛇。

下手に知識をつけてしまったので退けも進めも出来ずにいると、女が出てきて「いいから始めなさい」と歯に衣着せぬ物言い。それを聞いて少し和むが仕事の事になると炬燵が恋しい季節である。

やらねばならぬが重石がと板挟み。重責に耐えかねながら何は無しとも空のみかんの籠に手を伸ばすと、扉を叩く音。開ければそこには従妹が。

彼女が口を開いて一言。

「この卑怯者」

後の祭りである。

 

 

いつから「彼岸過迄に就て」のみだと錯覚していた?

彼岸過ぎ迄(夏目漱石)本編読んでないとよくわからないかも。読んでてもよくわからないかも。

そう言えば、今春の方のお彼岸ですね。線香が売っていました。誰にも見向きもされぬその姿、おいしゅうございました。

次は新参ということでディモルフォセカさんにお願いします。

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