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沈む

のです。

船に限らず春は色々なものが沈むのです。

若草の中に足を踏み入れてみたらぬかるみに沈んだり、出ていた杭が世間に打たれて沈んだり、なんとなく晴れやかな空気に触れてから自分を省みて気分が沈んだり、約束を果たせなかった人がとある理由でとある所に沈んだり。

だからといって沈まぬようにヒッソリとしている事も出来ません。外の陽気がやれ朗らかだやれうららかだと私を引っ張りだしてくるのです。そして私は沈んでしまうのです。沈みながらふと、周りを見ると皆様何かしらで沈んでいるのです。浮かれていても足元から沈んでいっているのです。

もう、保護だなんだと騒がれる沈没船が珍しくなくなるほどの沈みっぷりです。

沈んだものはサルベージしなければいけません。さもないとビンテージになって盗まれたり、中からナニかが出てきて社会問題になったりしてしまうのです。

でも、サルベージした後どうすればいいのでしょう。サルベージされたものが歴史的に価値があれば博物館なりに飾られたりするのですが、価値がないものはそのままキャッチアンドリリースされてしまうのです。そしてまた沈んでいつかサルベージされてまたリリースされるの繰り返しです。

私もついさっきチューリップを見てサルベージされてきたんですが、花粉症のくしゃみが出てまたズブズブと沈んでいきそうです。価値がないのでリリースされるのです。いつかは価値があるものとしてサルベージされるといいなぁ などと考えながら沈んでいくのです。

ああ、そんなことを考えるから沈む速度が余計に早く・・・

なけなしの力で投げたバトンは放物線を何とか描いて燃えさんのもとに。燃えさんあとは頼みます。

 

と、言うタイタニックが沈んだ記念の日記。

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