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小説とSS

いや、単なる言葉の違いだけの問題なんですけどね。
SSと言えば、WEB小説のことを指します。セカンドストーリーやらサイドストーリーやら、語源に関しては諸説ありますが、どれも定かではありません。
それに対して小説とは、全ての小説のことを指します。当然、SSも小説のうちの一つです。
人によっては、WEB小説のことをSSとは言わず、ただ単に「小説」と言ったりもします。
俺はと言うと、場合によって使い分けてます。小説という言葉しか通じない人の前では小説と言いますし、このサイト上ではよくSSという言葉を使っています。

この二つの言葉なんですが、個人的な感覚として、重さに差異があるような気がしています。
小説というと、より形式ばったイメージがあって、いうなれば「固い表現」だと思います。
SSというと、ざっくばらんな感じがあります。極端な話、台本形式でもWEB上で公開されていればSSと言うことができます。
これは、小説というのが昔からある正式な日本語であるのに対し、SSというのは一種のネットスラングだからだと思われます。
だから俺は、SSというものは表現の幅を狭めてはいけないと思います。音楽がついてようが絵がついてようが、SSはSSです。
色々な楽しみ方があって然るべきだと思います。

俺がこのサイト上でSSと言っていることに関しては、肩肘張らずに読んでほしいとか思って意識しているわけではなくて、何となくそう呼んでいるだけです。
まあ、肩肘張るようなものが置いてるわけではありませんが。分量は別として。

ストーリー・セラー

昨日、母者推薦図書である「ストーリー・セラー」を読みました。
この本は複数の著者による短編集になっており、それぞれ独立した物語が書かれています。
俺の場合、長編ならそのまま読み進めることが出来るのでさほど苦にはならないのですが、短編集は一回一回意識の切り替えをしなければならず、どうにも進みが遅かったです。
図書館で借りた本だったんですが、結局三つまでしか読むことができませんでした。
三つ目が本のタイトルにもなっている「ストーリー・セラー」なんですが、昨日はそれを読んだというわけです。

正直なところ、あまり俺の好きなタイプの話ではありませんでした。終わり方がどうしようもないほどバッドエンドでしたから。
ただ、一点共感できる部分がありました。それが、「書き手に対して攻撃的な読者」に対する見解でした。
この話のヒロインは大学時代に文芸部に入っていたのですが、部員達の酷評によってトラウマを作ってしまいました。
実際のところ、それは本当に酷い作品だったわけではなく、文芸部としての自尊心、あるいは対抗心や嫉妬心から、優れた作品を蹴落とそうとしたという構図でした。
この話を聞いた主人公の口から出た言葉に、なるほどと思わされました。要約すると以下のような感じです。

「『読む』側の人間は、いちいちつまらない作品について言及したりはしない。『読む』人間はいつだって次の作品に飢えているんだから、そんなものにかかずらっている時間はない」

俺がWEB小説の一部の読者、つまり「書き手に対して攻撃的な読者」に感じていた理不尽を、俺よりも正確な言葉で表してくれていました。
俺はかつて、この手の読者の見苦しさに耐えかねて大爆発をしてしまったことがあります。その傷跡は、今も「ロベルト東雲」で検索すれば見ることが出来ます。
この作品は、爆発という手段しか取れなかった俺に、表現による告発という方法を示してくれました。
好きな話とは決して言えませんが、共感という形で心に残る作品でした。

今の俺はこう考えています。作品に対して批判的なだけの意見はあてにならない。作者に対して批判的なだけの意見はもっとあてにならない。
作品をより良くしてくれる意見は、いつだって作品を受け止めた意見です。初めから拒絶しかない意見に、どうして作品を良くすることが出来るでしょうか。

あんまし読書の感想っぽくないかも。まあ、俺も未熟とは言え書き手だし、シカタナイネ。

アヒィリエイト、改

というわけで、MicroAdさんの方で審査が終わったらしく、晴れてアフィリエイト変更の作業を行うことが出来ました。
MicroAdに登録申請を行った直後から、LinkShareの広告はトップページ以外除去していましたが、審査完了に伴いトップページからも除去しました。
おかげでトップページが軽くなりました。当者比10倍ぐらいですよ。
やっぱり、広告も軽くなきゃダメですよね。サイトを訪れる人は、別に広告を見に来てるわけじゃないんだから、広告が重かったらお話になりません。
そこを行くと、LinkShareは本格的にアフィリエイトを専門にやる人向けの広告でした。ますますもってうちには合いません。
アフィリエイトはあくまで副次的なもの。このサイトの主眼は、俺がやりたい放題やるというところに置かれていなければなりません。
サーバーが自宅管理になって、やりたい放題の自由度が増しました。Perlモジュールの追加なんてのが、その際たる例です。
いかに軽い処理でいかに軽いページを作るか。また、いかに軽いクライアントプログラムを作るか。
今後もその方針は曲げずに行きたいものです。

SSも忘れてませんよ、もちろん。