Home › Monthly Archives › 6月 2012

宇治閏遺物語(うじじゅんいものがたり)

 皆さんご存知の通り、本日。うるう秒が08:59:59と09:00:00の間に追加されるそうです。が、そのことを前から知っていた人がどれほどいたでしょうか。大方、近頃ニュースか何かで取り上げられて知った。そんな方が多いのではないでしょうか。
よしんば知っていたとしても、いつ、増えたか。分かる人はどれほど居るのでしょうか。うるう秒と言われても、言われなければ気が付かず、気にも止めない。いつのまにか存在する、そんな恐ろしいうるうがなんと多いことでしょうか。幾つか例をとってみましょう。

 例えばこんな話があります。
ある商店で、とある売れ筋と思われる商品を売りに出しました。ところがその商品が予想に反し、余りにも売れなかったので、9割ほどの在庫が余ってしまい大赤字になってしまったそうです。
 ここまでなら、読み違えた商店が馬鹿だな言う笑い話で済むのですが、この話の恐ろしいところはここからです。
時が好き、とうとう期末となり決算を行うことになりました。ところがその結果を見てみると、なんとその商品に因る利益が黒字になっていたのです。
そう。あろうことか、うるう在庫がいつの間にか増えてしまい売上原価が安くなっていたのです。なんと恐ろしいことでしょうか。影も形も見当たらなかったのにいつの間にか有るうるう。申請される側にとってはたまったものではありません。

 他にも、こんな話があります。
ある学生は試験が間近だったのですが、どうにも試験範囲の知識が頭に記憶されずに困っていました。それを補おうと白い部分のある紙という紙に、その記憶すべき知識を手当たり次第に書き込んだそうです。が、間近に始めたので結局その知識を記憶しきれませんでした。
 ここまでならば、一夜漬けの愚かしさを物語る訓話で住んだのかも知れません。が、この話もまた。ここからが恐ろしいのです。
試験当日のことです。彼の記憶にある知識では解けない問題が出されました。もちろん、記憶にないのですから正解を導き出せるはずがありません。
それだというのに、不可思議なことに彼はその問題をスラスラと回答しその試験で高得点を叩きだしました。それもそのはず。ナント恐ろしいことでしょうか。彼の知識ではない、うるう知識がそこにあったのです。紙に書かれ、巧妙に隠された、うるう知識が・・・。

 まだまだ、こんな話もあります。
どこの国のいつの出来事とは申しませんが、つい近頃であろう話です。その国でとある男が喉を乾かしてしまい、手持ちの全額。150[名誉のために単位は伏せる]でペットボトルに入った飲み物を飲もうと自動販売機を探したのですが、自動販売機が見つからなかったそうです。
そこで近くの店へと入り、税抜で140[名誉は守られなければならない]の飲み物を買うことにしました。その国の消費税率は一律5%でしたので、147[それが虚像でも隠されていることが重要である]に対し150[虚像にも使い道というものはある]を出せば3[円の硬貨、三枚だ]で十分お釣りが来るはずなのである。
 ここで済めば男は喉の渇きを癒し、めでたしめでたしなのですが、この話も多分にもれず恐ろしい続きが待って居るのです。
さて、男はその飲み物を持って支払いをしようとしました。ところが、いざレジに出してみると、こう言われたのです
「お会計は、154[硬貨は幻想の上に立っている]になります。」
それを聞いた男は驚き訪ねました。
「なぜですか?原価が140[価値という共有された幻想]ならば、税込でも147[それほどの価値がなくても共有された虚像の価値]のはずでしょう。」
すると、会計を担当した店員はこう答えました。
「その税金、これから10%なんですよ。」
何とも恐ろしいことに、消費税にいつの間にか5%ものうるう税がかかっていたのです。余分な、うるう税が。

 さらにと言えば、こんな話すらあります。
とある国。この国も名誉のために場所と時機は伏せますが。前の話の国と同じとも違うとも言いませんが。の、国で民衆の間の鬱憤がたまり、とうとうデモ行進が起きたそうです。その中身は伏せますが、そのお題目が理にかなったことかはともかく、賛同者も中々に多くあっという間に大々的なデモへと発展し17,000人もの人間が参加するデモへと成長しました。
 ここまでならいいのです。ここまでなら、まだそのようにおr・・・不満のある人々が多かったというだけで済むのです。しかし、こうして例に上げている以上は恐ろしいことが起きたのです。
その恐ろしいこととは、なんとそのデモによるとその参加者は200,000人に登る大所帯だというのです。なんと。ナント恐ろしいことでしょう。その多さはまさに圧巻。さながらスイミーの魚たちのように、巨大な群衆と化したのです。183,000人ものうるう人によって。そこまでのうるう人を生み出す原発とは恐ろしいものですが、それにも勝るほどの恐ろしきうるう人たちです。

 他にもうるうなネタが様々にありますが、あまりに長く続けても意味はありませんので、例を挙げることはここで一度しまいとさせて頂きます。
兎にも角にも、恐ろしきものはこのうるうというものです。いつの間にか増えていて、どの部分がその増えたものかはっきりとわからない。そんなうるうにお気をつけあれ。

 うるうといえば閏。この文字が当てられますが、昔私はこれをしとねと読んでしまったことがあります。褥を共にする、のあのしとねと間違えてしまったのです。そういうわけですので、次は前回エロトークなどをしていただいたディモルフォセカさんに、もう一度エロトークなぞ。していただきましょう。

蛇足:前回の燃えさんに対抗してなんか小話的なものにしようと頑張ったのはいいのだけれど、私には文才というモノがないからこんな形に落ち着く。えぇい、文才は落ちていないものか。あれ?これもうるうネ・・・タ・・・・・・

世界獣人物語(仮称)

ただ、いつもの日常だった。
緩やかに時間が過ぎていく、いつもと変わらぬ日常だった。
しかし、突然世界は変わる。
その日、世界に底知らぬ穴が開いた。
そう表現するしかなない。何も前触れもなく、本当に突然だったのだ。
穴からは、後に魔力と呼ばれるものが溢れ出ていた。そこからの記録はない。
なんせ、全人類が倒れたのだから。
その日、世界は変わった。人と動物が混ざり合い獣人と化し、耐え切れぬ者は破裂した。
そうして数日後、世界の人口は約半分になったことが分かったのである。
生き残った者達には、褒美のように一人一人に能力が宿っていた。
更に自然環境が変わり、新種の植物や、攻撃的な異形の生き物も発見された。
人々は何が起きたのかと、理解を求めるように穴を見る。
しかし、穴は何かに塞がれたように真っ白に染まっていたのだ。
世界が変わった日、一体何が起こったのは数十年たった今でも判明していない。

夢の中、夢の中。
白い白い黒い黒い。
白と黒のコントラストの空間で。
そこで彼女は笑ってる。
そこで、彼女は……。
嗤ってる?
嘲笑ってる?
泣き笑ってる?
それを見る自分は。
動けるはずの自分は。
彼女の涙を拭うことが出来なくて。
動かない腕は、脚は、いつの間にかなくなっていて。
飛べなくなってしまった彼女ととても似ている。
なぜだか、そのことに安心感を感じていた。

朝、暗い水面から顔を出すような感覚で目覚める。
体を起こすと、何やら物体が飛んでくるのが見えた。避けるひまもなく、そしてそれが何かを認識するひまもなく俺はそれに押し潰された。
痛みと衝撃に耐えたあと、いつの間にか閉じていた目を開ける。
自分の上に乗っているのが幼なじみと認識した直後に彼女は言った。
「ゆーくんおはよう!」
彼女の笑みはとても可愛かった。
だがしかし、
「起こすたびに飛び掛かってくるなと何回言ったら分かるんだよ……」
俺がそう言うと、彼女は頬を膨らませる。
「ゆーくんおはよう!」
「返事するまで同じ言葉繰り返すとか汚いさすが汚い」
返事を避けると、彼女は俯き、どこか暗い目でこちらをみた。
「ゆーくん……?」
「あー、はいはいおはようやーちゃん」
なんでこいつは返事しないだけでハイライト消えるんだか……。
「んふふふふ……」
「変な笑い方やめい」
「だって嬉しいんだもん!」
「挨拶だけでそんなに喜べるなんて安いな」
言ってから、何となく気恥ずかしくなる
「ゆーくん相手なら私は安いよ。それとも安い私は嫌い?」
相変わらず彼女は俺の上を行く。
「……さて、そろそろ飯の時間か」
我慢できずについ、やーちゃんから目を逸らす。
「ゆーくんったらんふふふ」
「取り敢えず起きるからそこをのけ」
きっと俺の顔は赤くなっているだろう。
しかし、見上げる彼女の顔も赤く染まっていた。

途中ですがここまで書きました。
携帯でですけれどもね。
見直しとかはあんまりしてないんで、おかしい部分もあるでしょう。
うぅむ、ここまで書くのに合計で二桁行ってそうだ……。

どことなく眠いんでここまでで。
お次はなんとなくでうふふさんお願いします。
……久しぶりに敬語でチャットしようかしらと思う今日この頃。

あ日記忘れてた

前回の更新から次の日には更新するつもりだったのに忘れてたっていう。

報告することと言えば一つ。
応用情報技術者試験、合格しました。
まあ太文字で言うほどのことでもないんですが、一応ね。最近あったことだし。
っていうか前回の日記の三日だか四日だか後には判明してたことなんですけど、最近まで日記出番なかったっていうね。楽でいいこと。
これで次はネットワークスペシャリストを受けることになりました。合格率は気象予報士も真っ青の5%程度です。
一発合格できるかどうかは微妙ですが、あって損する資格ではないはず。とりあえず、挑戦してみようと思います。

あともう一つ。
カンナギさん、連載開始しました。
個人的にはこっちの方が大事。やりたかったことですしね。
条件は最初考えてたのより緩くして、pixiv前編、pixiv後編、投コンの閲覧数合計で1,000オーバーにしました。
1,000超えたのでもう閲覧数は十分です。ご協力ありがとうございました。
まあ、完全オリジナルの上に相変わらずプロットは立ててないので遅々とした更新にはなると思いますが、よろしくお願いします。
GMD?更新はしますよ。多分数ヶ月~数年後ぐらいに。
閲覧数とか見ると、なんだかんだでうちの主力はGMDなんですよね。東方のネームバリューがあるから致し方ないことですが。
しかしここで俺は改めて言います。うちは東方サイトではありません。あくまで「趣旨の取れてないページ」なのです。
ですので、俺の気の向くままにコンテンツは変わるし、俺の持ち分の更新は俺の気分次第で移り変わります。
そのことを、今後も当サイトにお付き合いいただけるのであれば、今一度思い出してください。
もっとも、現時点で既に理不尽な管理人からの洗礼は終わっている人が大半とは思いますけどね。

昨日からサーバーのアンチウイルスがバグってメールが送受信できなくて悲しかった。今は直ったけど。
というわけで次の当番は思い付きで燃さん。たまにはこの日記でSSとかやっていいのよ……?